卵子の成熟・排卵のトラブル② | 世田谷 不妊治療 三軒茶屋ウィメンズクリニック

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不妊コラム Infertility Column

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不妊の原因
卵子の成熟・排卵のトラブル②
(2022.8月)

高プロラクチン血症

 プロラクチンは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、乳腺を刺激して母乳の分泌を促す働きをします。血液中のプロラクチンの値が高いと、FSHやLHの分泌を抑制して、無月経や排卵障害を起こすことがあります。原因としては脳下垂体にできた腫瘍や、抗うつ剤などの薬の副作用により、プロラクチンの分泌を抑えるドーパミンというホルモンの分泌が減るケース、甲状腺機能低下症などがありますが、明らかな原因が分からないこともあります。

 →飲み薬で治療・脳外科手術
  基本的には「カバサール」「テルロン」など、プロラクチンを抑える作用のあるドーパミン作動薬で治療します。これらの薬は脳下垂体の腫瘍を小さくする効果もありますが、腫瘍が大きく、視力や視野に問題が出る場合などは、脳外科手術で腫瘍を取り除きます。
  薬の副作用が原因のときはその薬をやめれば改善しますが、服用を中止するかどうかは主治医と相談してください。
  甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモン剤を投与します。
 →排卵が起きるようならタイミング法などのステップアップへ

排卵が起こらない

 卵胞が成熟すると、脳下垂体からLHが大量に放出され、卵胞に「黄体になるように=排卵するように」という指令が伝わります。このLHサージという状態からおよそ36時間で排卵が起こるとされています。視床下部や脳下垂体の機能低下でLHサージを起こすのに十分なLHが分泌されない場合には排卵が起きません。

 →hCG注射で治療
  LHと同じ作用を持つhCG製剤を注射して排卵を促します。
 →排卵が起きるようならタイミング法などのステップアップへ

黄体化未破裂卵胞

 卵胞は大きくなっても排卵しないまま黄体へと変化することがあり、黄体化未破裂卵胞(LUF)と呼ばれます。基礎体温は上昇しても、超音波検査で観察すると排卵前とほぼ同じ大きさの卵胞が残っています。この残った卵胞は次の周期のホルモンバランスを乱し、卵胞の発育に影響することもあります。

 →排卵誘発剤で治療
  頻繁に起こる場合は排卵誘発剤を服用して、スムーズな排卵を助けます。子宮内膜症などで癒着があり、物理的に卵子が外に出られない場合は腹腔鏡手術で癒着をはがすか、体外受精へ進むこともあります。

院長 保坂 猛

監修

保坂 猛
保坂 猛三軒茶屋ウィメンズクリニック院長
三軒茶屋ウィメンズクリニック開院以来、月経異常、子宮内膜症、更年期障害、婦人科ガン検診等の婦人科領域治療、また、一般不妊治療をはじめ、体外受精、胚移植、顕微授精、胚凍結などの高度生殖補助医療等をオーダーメイドにて提案産婦人科医として、患者様の心身への負担を軽減する最適な治療をご提供し、妊娠率向上にむけた取り組みをおこなっている。

●プロフィール
聖マリアンナ医科大学卒業後、産婦人科勤務
大田原赤十字病院勤務
聖マリアンナ医科大学産婦人科医長、聖マリアンナ医科大学産婦人科非常勤講師
ファティリティクリニック東京勤務を経て、
2011年2月2日三軒茶屋ウィメンズクリニック開院

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