婦人科疾患治療

婦人科では主に子宮、卵巣、女性ホルモンに関する病気を扱います。

具体的には月経痛や月経不順、子宮内膜症、子宮癌検診、卵巣癌検診、月経前症候群(PMS)、ピルなどの避妊相談、更年期障害の治療などを行います。

月経の異常

生理不順

生理の周期が不安定になったり出血量が不安定になったりと、生理が正常に起こらなくなる症状です。

不正出血

生理が起こっていない時期に出血することです。さまざまな異常の前兆であることが多いため、早めの治療が必要です。

月経痛

月経に伴って起こる痛みのことです。月経痛に悩む女性は多いですが、さまざまな原因でもたらされるため、早めに検査することが望ましいです。

月経前症候群(PMS)

月経が近づくたびに、精神的・肉体的にさまざまな不快感を感じる症状のことです。
個人差が大きい症状で、症状が激しいときは個別の対策が必要になってきます。

無月経

性成熟を迎えている女性であるにもかかわらず、月経が起こらない状態です。
1度も月経が発来しない場合は原発性無月経、月経が3ヶ月以上起こらない場合は続発性無月経と呼びます。

子宮内膜症の検査・治療

血液検査

血液を採取して、CA125と呼ばれる腫瘍マーカーの値を調べる検査のことです。
子宮内膜症の場合はこのCA125の値が高くなることがあり、ひとつの判断基準とされています。

画像診断

超音波や、MRIを使って体内の様子を調べる検査のことです。MRIは子宮内膜症を調べる上では効力を発揮します。

薬物療法

月経を一時的に停止させる効力を持つ薬物等を投与して、子宮内膜症を改善させる治療法があります。
内服薬や点鼻薬、あるいは注射による投与が可能です。

避妊(相談)

各種低用量ピル

エストロゲン(E2)やプロゲステロンのようなホルモンを含んだ薬のことです。
避妊を成功させる効果が高く、生理不順等の症状にも治療効果があります。

緊急避妊(モーニングアフターピル)

性交の際に避妊に失敗することもありますが、
そのようなときに妊娠を避けるために低容量〜中容量ピルのような避妊薬を一度に大量摂取する方法のことです。

更年期障害

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン剤を適宜投与することで、更年期を迎えて崩れてきた全身のホルモンバランスを整えて、症状の緩和をはかる治療法のことです。

漢方治療

更年期障害の改善に適した漢方薬を処方する方法です。
漢方薬は同時に数々の症状を改善させる効果があるため、個人の症状にあった漢方薬が処方されます。

主な副作用と費用について

各種低用量ピルのリスクと副作用

海外疫学調査によると、低用量ピルを服用していない女性の、深部静脈症血栓症のリスクは年間1万人に1から5人という頻度に比べ、低用量ピル服用女性では3から9人と言われています。深部静脈血栓症のリスクが一番高いのは妊娠中や分娩後12週以前であり、年間1万人当たり5から20人、もしくは40から65人という報告があります。また、深部静脈血栓症で死亡に至る重症例は、患者100人当たり1人であり、低用量ピル服用者は10万人あたり1人以下とされています。

重要なのは深部静脈血栓症の予防と早期発見です。ふくらはぎの痛みや腫れ、激しい頭痛や胸痛などの症状がでたら、すぐに服用中止して早めに受診しましょう。

また、喫煙はそれだけで血栓症のリスクがあがるので、低用量ピルを服用する場合は禁煙をお勧めしています。

当院では、低用量ピルを処方する前と、処方後は定期的に血液検査を実施し、深部静脈血栓のリスクの早期発見に努めています。また女性ホルモンを長期的に服用することになるため、あらかじめ、子宮頸がんの検査を実施し、低用量ピルが安全に処方できるかをみきわめております。

費用

薬剤自費(税込)保険適用備考
低用量ピル1シート
3,300円
 薬の種類はいくつかあります。
中用量ピル 1か月分
220円~840円
 
初回処方説明1,100円1,100円 
子宮頸がん検診5,500円世田谷区の公費による検診も可能です。
(自己負担800円)
 
血液検査5,500円1,500円 
超音波検査3,000円1,000円 
※保険適用は3割負担の場合の金額です。

緊急避妊(モーニングアフターピル)

稀に以下のような副作用があらわれる可能性があります。
吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、疲労、胸の痛み、生理不順、下腹部痛、不正出血

費用

自費のみ:22,000円(税込)

 

 

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