生理で体重が増えるのはなぜ?原因と体重増加の対処法・よくある疑問を紹介

生理 体重

生理前になるとなぜか太ってしまうことにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、生理前に体重が増えるのは自然なことです。

普段と変わらない生活をしているのになぜか増えているということもあります。

生理前に体重が増えるのは、いくつかの原因があり、原因を知っておくことで対策を練ることができるでしょう。

この記事では、生理前に体重が増える原因と、体重増加を防ぐ対処法、よくある疑問の回答も紹介します。

生理前に体重が増えることにお悩みの方は、ぜひご覧ください。

生理前に体重が増える原因

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生理前の体重増加には、主に女性ホルモンの変動が関係しています。

個人差はありますが、何もしていないのに1~3㎏程度増えることも珍しくありません。

ここでは、なぜ生理前になると体重が増えてしまうのか、原因である女性ホルモンの変動とは何かについて詳しく解説します。

女性ホルモンの変動とは

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。

エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれ、血管や骨などを健康な状態に保ち、コラーゲンの生成を促進する働きを持っています。

プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、基礎体温のコントロールや子宮内膜の維持などの役割があるホルモンです。

生理前に体重が増えるのは、女性ホルモンの中のプロゲステロンが主に関係しています

プロゲステロンは排卵後に分泌され、妊娠に備えて水分や糖分を体にため込みやすくする働きがあるため、生理前に体重が増えやすい体になってしまうのです。

ここからは、プロゲステロンの働きによって生理前に起こる体重増加の理由を紹介します。

体に水分が溜まりやすくなる

生理前に分泌量が増えるプロゲステロンには、体に水分をため込む働きがあるため、むくみやすくなります。

増えた水分量のぶんだけ体重も増加するため、生理前に体重が増えるのです。

便秘になりやすくなる

プロゲステロンには、腸の働きを抑制する作用があります。

エストロゲンよりもプロゲステロンのほうが分泌量が多くなる生理前には、腸の動きが弱くなり、便秘になりやすくなるのです。

便秘になると体に便が溜まっていくため、体重が増える可能性があります。

下がった血糖値を上げようとする

生理前には、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が弱まるため、血糖値が上がります。

血糖値が上がると、体内でインスリンが大量に分泌され、その結果、逆に低血糖になることがあります。

低血糖になると甘いものが食べたくなるので、欲求のままに食べると体重が増えてしまうのです。

運動量が減少しやすい

生理前は、体重が増えるほかにもさまざまな症状が出やすい時期です。

倦怠感や眠気、だるさなどが起こりやすく、体を少し動かすのもつらい方もいるかもしれません。

体が重くだるくなることで運動量が減少しやすくなるので、体重は増えやすくなるでしょう。

生理前の体重増加を防ぐ対処法

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生理前の体重増加はホルモンの関係上、自然なことではありますが、女性にとっては悩みの種になりがちです。

ここでは、生理前の体重増加を防ぐ方法について紹介しますので、自分のライフスタイルや体調に合わせて参考にしてください。

生理周期を把握する

生理周期を把握しておくことで、排卵後の体重が増えやすい時期がわかり、対策がしやすくなるでしょう。

生理がきたら記録をつけるだけでなく、基礎体温の測定も行うと、より細かく排卵が起こったことがわかりやすくなります。

基礎体温の測定は、生理不順や無排卵などもわかる場合があるのでぜひ行ってみましょう。

食べ物に気を付ける

食欲が増加しやすい生理前には、食事内容に気を付けて食物繊維を多めに摂取するようにしましょう。

食物繊維には、腸内環境を整える、血糖値の急激な上昇を抑える、脂質の排出を助けるという働きがあります。

食物繊維の働きにより、便秘の解消や過食を防ぐことにも効果が期待できるため、積極的に摂りたい食べ物です。

食物繊維は、大豆やさつまいも、ごぼう、キャベツなどに多く含まれています。

逆に生理前に控えたほうが良い食べ物は以下の通りです。

  • 塩分を多く含むもの
  • 精製された白い食品
  • カフェインを含むもの

塩分を含むものは体をむくみやすくするため、できるだけ控えましょう。

精製された白い食品としては、白砂糖や白米、うどん、パンなどがあげられます。これらは血糖値を上げやすく、インスリンが大量に分泌されて食欲をさらに増幅させる可能性があります。食べ過ぎを防ぐためにも、しっかり睡眠を取ることが大切です。

また、カフェインは交感神経を刺激し、気持ちが高ぶったり不眠になったりすることもあります。生理前は摂取を控えるようにしましょう。

睡眠をとる

食べ過ぎを防ぐために睡眠を十分にとることが重要です。

睡眠不足の状態が続くとグレリンというホルモンの分泌量が増え、このホルモンの働きにより食欲が高まってしまいます

また、食欲を抑えるレプチンというホルモンの分泌量は睡眠不足になると減ってしまうため、過食になりやすくなります。

マッサージをする

むくみで体重が増えていると感じる方は、マッサージを行うようにしましょう。

むくみが特に出やすいのは足で、なかにはパンパンになってしまう人もいるかもしれません。

足が一番むくむ理由は、心臓から一番遠いため血液の流れが滞りやすく、重力の関係で水分が溜まりやすいからです。

足のむくみを解消するマッサージでは、ふくらはぎの筋肉を動かすのが有効です。

以下に、ふくらはぎのマッサージ法を紹介します。

  1. 座った状態で片方のひざを立てる
  2. 親指を除く4本の指で、ふくらはぎを包み込むように圧をかける
  3. 足首側からひざに向かって、圧をかけながら手を移動する
  4. 左右各5~10回程度を目安に行う

マッサージクリームやマッサージオイルを使うことで、滑りが良くなりマッサージがしやすくなるうえにリラックス効果も得られるため、ぜひ使ってみてください。

軽い運動をする

体がだるいなどの症状がなければ、ウォーキングやジョギング、ヨガなどで体を動かすことが体重増加を防ぎます。

体を動かすことで血流が良くなり、むくみも改善され、ストレスの改善にも効果があるため、ストレスによる食べ過ぎを防ぐことができます。

婦人科に相談する

生理前の体重増加が気になる方は、婦人科で相談することもおすすめです。

漢方薬の服用で生理前の食欲を抑えることができる場合もあります。

また、大事なイベントがあるなどで体重の増加やむくみが出ると困るといったケースでは、ピルの服用により生理を移動させることも可能です。

ただし、ピルを使用する際は必ず医師の指導のもとで行いましょう。

生理前の体重増加に関するよくある疑問

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生理前の体重増加についての疑問をまとめてみました。

同じように疑問を持っている方は、参考にしてください。

生理後に体重は戻る?

生理周期による体重の変化は、生理前に増えた体重が、生理が始まって2日程度で元に戻るのが一般的です。

生理の影響での体重増減は、神経質になりすぎる必要はありません。

考えすぎることで、生理前の不安定な心がさらに乱されることにもなりかねませんので、生理前に体重が増えたとしても、生理後には戻る、と大きく構えましょう。

ただし、生理前に食べ過ぎてしまった場合は、生理が終わっても体重は戻らないケースがあります。

むくみによる体重増加は生理後に自然に元に戻りますが、食べ過ぎで増えた体重は体に蓄えられたままの場合が多いです。

食欲や甘いものへの欲求が増しやすい時期ですが、食物繊維を摂取して早食いを避けるなど、食べ過ぎに注意しましょう。

生理前の体重増加は何キロまでなら正常?

生理前にどのくらい体重が増えるかは、体質によっても異なるため、一概にどの程度が正常かというのは難しいです。

しかし、ホルモンによる水分貯蓄で起こるむくみや便秘での体重増加は1~3kgと言われているため、これ以上に体重が増加すると元に戻しにくくなるかもしれません。

生理中にダイエットしてもいい?

生理期間は、プロゲステロンの分泌量が減少し、経血が排出されます。

たまった水分も排出されやすくなるため、体調が悪くなければダイエットをしても大丈夫です。

しかし、生理期間中は経血によって鉄分が失われやすく、貧血などのトラブルが起こりやすいです。

体重の増減に気を取られ、食事制限を極端に行ってしまう場合、エネルギーや栄養不足にもなりがちです。

トラブルを避けるために経血の量や体調が落ち着いたころから始めるほうが、無理のないダイエットができるでしょう。

生理前のむくみはいつからいつまで続く?

生理前のむくみは、生理が始まる約1週間前から始まり、生理が終わって1週間程度で元に戻ることが多いと言われています。

女性ホルモンによる足のむくみでは、冷たい水を摂取するのは体を冷やすことにつながるため推奨されません。

温かい飲み物をリラックスしながら飲んで、生理前のむくみとストレスを改善することをおすすめします。

ダイエットに成功しやすい時期は?

生理前に体重が増加しやすいように、生理周期によってダイエットに成功しやすい時期があります。

女性ホルモンの観点から考えると、体が活動的になる働きをもつエストロゲンの分泌量が増える時期がダイエットに向いている期間といえます。

具体的には、生理が終わる直前から排卵までの時期です。

排卵が終わった後はエストロゲンは減少していくため、痩せにくくなります。

これらの周期は基礎体温をつけていれば詳しく知ることができます。

効率よくダイエットができる時期に体を動かしてみましょう。

まとめ

生理前に体重が増加する原因は、女性ホルモンのプロゲステロンの影響によるものです。

生理前の体重増加はほとんどが水分の蓄積によるもので、生理が始まれば自然と元に戻りますが、どうしても気になるという場合には、婦人科への受診をおすすめします。

三軒茶屋ウィメンズクリニック』では、患者さんの希望を取り入れながら治療方針を決定しています。

駅近で平日は19時まで診療、土曜も午前中は診察を行っているため、お仕事帰りに受診をすることも可能です。生理前に体重が増えることにお悩みの方は『三軒茶屋ウィメンズクリニック』に、ぜひご相談ください。

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