タイミング法

結婚後、まだ1年ちょっとですが、夫と年齢差があり、早めに子どもが欲しいと思っています。
タイミング法ってどうなのでしょう?きっと妊娠しやすいタイミングを知ることなのでしょうが、それが分かればみんな沢山妊娠するはずですよね。どうしてなのでしょうか?
(世田谷区 C美 20代)
タイミング法とはお考えのとおり、妊娠しやすい時期、つまりは排卵日を特定して夫婦生活をもつことです。排卵日を特定するには、基礎体温法や市販の排卵検査薬を使う方法がありますが、前者は排卵を事前に予測することが難しく、後者は、女性ホモンのバランスが崩れているとわかりにくいという難点があります。
そこで、当クリニックでは、卵子が入っている卵胞の大きさを測定して排卵日を予測します。(卵胞計測)
 卵巣にびっしり詰まっている卵胞(原子卵胞)は、もともと、目に見えないほどミクロサイズですが、排卵直前になると2センチ程度に膨らみます。卵巣は左右にありますから、経膣超音波で卵胞を映し出して大きさを測定し、排卵日を予測していきます。そもそも卵胞が急に2センチに発育するわけではなく、例えば、生理の10日目あたりの卵胞計測では、10ミリとか、8ミリとかで測定できます。再度4、5日後に卵胞計測を行なうと、17ミリとか、18ミリとかに発育していることが確認できます。こうして卵胞の発育を追いかけて排卵日を予測し、妊娠しやすい時期をお伝えすることが、タイミング法です。
 あくまで排卵日の予測ですから、排卵の時期や受精の時期を確認しているわけではありません。それは、基礎体温にしても、排卵検査薬にしても同じです。
 妊娠には、排卵だけでなく、子宮の状態や妊娠維持の女性ホルモン、また精子の状態など、さまざまなことが関わっています。どれかひとつでも、また少しでも狂ってしまうと妊娠には至りませんから、タイミング法で確実に妊娠できるとは限らないのです。

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