不妊症の原因は女性側に起因するものと、男性側に起因するもの、そしてどちらにも起因しているもの、と大きく分けられます。ただし、原因がわからないケースも相当数あり、治療方法や治療の進め方は患者様お一人お一人ごとに変わってまいります。 不妊症の治療を始めようとするご夫婦は、まずはお二人ともに検査をされて、原因を知ることが重要です。 次に女性側と男性側それぞれの原因を説明します。
▶ 排卵障害に起因するもの
排卵とは卵巣から卵子が出されることを指しています。当然、何かしらの原因で卵子が排出されないでいると不妊症の原因となります。
▶ 卵管障害に起因するもの
卵管とは精子や受精卵の通り道の役割を担っている器官となります。炎症や癒着などで卵管がその役割を果たせない状況は不妊症の原因となるだけでなく、子宮外妊娠などが生じてしまう可能性があります。
▶ 着床障害
着床障害とは、受精卵が何かしらの原因で子宮内膜に着床しないことを指しています。
▶ 子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮内膜組織が子宮以外の場所で発生・増殖してしまうことを指しています。子宮以外の卵巣・卵管などで発生してしまうと、それらの器官に重大な影響を及ぼすこともあり、不妊症の原因の1つとされています。
▶ 頸管因子障害
頸管とは子宮と腟を結ぶ子宮頸部のことであり、精子の通り道の役割をはたしています。この頸管が以上に狭かったり、または頸管から分泌される頸管粘液が本来の役割を果たせなく、精子が子宮へ侵入できない状態のことを指しています。
▶ 精子形成障害
精子形成障害とは精子を造りだす機能、精子を送りだす機能、精子の働きに障害があることを指しています。
▶ 性交障害
性交障害とは勃起不全(ED)により性交渉ができない状態でことを指します。
▶ 射精障害
勃起し性交渉はできるものの射精まで至らない状態のことを指します。