先進医療「SEET法」

 胚を培養した培養液には、子宮内膜が胚を受け容れることを促進する因子が胚から出ており、融解した胚盤胞を移植する2~3日前にこの培養液を子宮腔内に注入することで、子宮内膜が刺激を受け、妊娠率・着床率を上げる効果が見込めます。

<対象者>

胚移植を受ける方で、これまでに反復して着床・妊娠に至ってない方

<方法>

 1.通常のように採卵を行い、胚盤胞まで培養し、この培養を行った培養液を凍結保存します。

 2.次周期以降の融解胚移植を行う2~3日前に、凍結していた培養液を融解し、子宮腔内に注入します。

 3.融解した胚盤胞を移植します。

*凍結融解胚移植はホルモン補充周期で行います。

<注意事項>

 培養液は通常廃棄するので、SEET法をご希望の方は、採卵日までにお申し出ください。また、培養液は医療用冷凍庫内での保存の為、長期保存による劣化の可能性がありますので、1年間の保存となります。

<副作用>

 軽度の出血が起こる可能性があります。また、稀ですが感染が起きる場合があります。

<費用>

 先進医療として、保険診療と併用することが可能です。

 他に卵胞ホルモン製剤・黄体補充・胚移植費用等がかかります。

 詳しくは、来院時担当医にお尋ねください。

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