先進医療「ERA（子宮内膜着床能検査）」

子宮内膜には着床に適した期間『着床の窓』があります。この期間は個人によって異なるため、検査で特定することで最適な時期に胚移植を行い、妊娠を目指します。

＜対象者＞

・良好な胚を複数回移植しても妊娠に至らない方

＜検査方法＞

　子宮内膜を採取し、抽出した組織を遺伝子解析することで、着床の窓を明らかにします。具体的には、通常の凍結融解胚移植の時の様に、ホルモン補充を行い、黄体ホルモン投与開始日を１日目とし、6日目に子宮内膜を採取します。

＜結果について＞

　結果が出るまでには3～4週間かかります。

ERA検査で着床の窓がずれていた場合、ホルモン補充の時期を調整して胚移植を行うことで、約25％が妊娠に至っています。

　

＜注意事項＞

　検査は一時的に多少の痛みや出血を伴うことがあります。

ERA検査の周期には胚移植を行うことができません。

妊娠の可能性がある場合、検査はできません。

＜副作用＞

　頻度は稀ですが、検査により出血や感染、子宮穿孔の可能性があります。

＜費用＞

　先進医療として、保険診療と併用することが可能です。

　EMMA・ALICEの検査と同時に行うことが可能です。その場合は費用が異なりますので、

来院時にお尋ねください。