機能性不妊(原因不明不妊)

不妊検査をひととおり受けても、特に明らかな原因が見つからないケースがあり、不妊に悩むカップルの1割がこれに当たるとされています。

〇一般的な検査では原因がわからないことも

 不妊症の原因は、主に排卵因子・卵管因子・男性因子のどれかと言われています。排卵因子では、よい排卵があり、ホルモン分泌も異常がないこと。卵管因子では、子宮卵管造影検査で卵管の通過性に問題がなく、子宮の内腔に異常がないこと。男性因子では、精子の数や運動率等に問題がないことです。不妊の9割以上は、ここまでの検査で問題が発見されますが、どこにも問題が見つからない場合に原因が特定されず、「原因不明不妊」と言われます。

〇不妊治療のステップアップ

 これといった原因がない場合は、性交渉のタイミングを排卵日に合わせるタイミング法からスタートします。何周期かトライしても妊娠しないときに、人工授精へ。そのあとより高度な生殖補助医療へと、少しずつ段階を進めます。

〇それぞれの治療内容

・タイミング法

 排卵日を知る方法は基礎体温やおりものの変化、市販の排卵検査薬などがありますが、病院で超音波やホルモン検査を受け、医師の指導のもとに行う方が精度は高まります。

・人工授精

 マスターベーションで採取した精子を洗浄、濃縮して、排卵のころを狙い直接子宮に入れる方法です。頸管粘液が少ない、精子の数や運動性が少ないときに行います。

・体外受精

 卵子を採取し、精子をふりかけて受精させ、できた受精卵を子宮に戻す方法です。排卵誘発剤を使用する刺激周期では、できるだけたくさんの卵胞を育てます。

精子を1匹だけ卵子に注入して受精させる方法が顕微授精です。

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