不妊治療の病院を選ぶポイント13選をわかりやすく紹介!
不妊治療を考えたとき、どのような病院を選べば良いのでしょうか?「不妊治療ができる病院」といっても、設備や技術、治療実績などはさまざまです。
後悔をしない、納得のいく治療を受けるためにも、病院選びのポイントを押さえて自分にぴったり合う病院を見つけたいものです。
そこで本記事では、不妊治療を受ける際の病院の選び方をわかりやすく紹介します。不妊治療を検討している方の参考になれば幸いです。
不妊治療の病院を選ぶポイント13選
これまで費用が比較的高額だった不妊治療ですが、2022年4月より公的医療保険で一部がカバーされるようになり、治療を受ける人の経済的な負担が軽減されるようになりました。
一方で、培養士の研修や設備などに投資をしてきたクリニックも、そうでないクリニックも、保険適用後は同一料金となってしまうことがあるため、患者側からは見えにくいこうした部分にも注意を払う必要があります。
不妊治療の病院を選ぶ際にチェックしたいポイントは、以下の13個です。
- 通院しやすいか
- 生殖医療専門医がいるか
- 医療安全対策が徹底されているか
- 男性不妊の診療ができるか
- カウンセリグルームがあるか
- 不育症に対応可能か
- 治療実績を公開しているか
- セミナー(勉強会)を開催しているか
- 培養室の設備や管理は適切か
- 相性の良い医師がいるか
- 費用を明確に説明してくれるか
- 漢方薬の扱いがあるか
- 子連れで受診できるか
ここでは、選ぶ際のポイントを一つずつ詳しく紹介します。
通院しやすいか
不妊治療では月に数回はクリニックに通わなければなりませんので、通いやすさはとても大切なポイントです。
自宅や職場からのアクセスがよく、夜間や週末・祝日の診察も行っているクリニックであれば、通院の負担を減らすことができます。
治療中は服薬により体調を崩す場合もありますので、車での通院は付き添ってくれる人がいるかどうか、電車なら駅からの距離なども確認することをおすすめします。
生殖医療専門医がいるか
不妊治療対応と掲げていても、実際には生殖医療専門医が在籍していない場合もあります。
不妊治療においては、治療方法や医薬品の選択、治療計画の立案、手術など、幅広い分野で高度な知識と技術が求められます。
生殖医療専門医は、生殖医療の最新技術を熟知し、それを適切に判断することができる専門家です。
また、治療に関する疑問や不安な点があった場合にも、生殖医療専門医が丁寧に説明してくれるため、治療に対する理解が深まり、不安やストレスも軽減されることが期待できます。
医療安全対策が徹底されているか
病院は、院内感染対策をはじめ、患者のプライバシー保護など、様々な安全対策を実施していますが、最も重要なのは「本人確認」です。
患者本人の氏名や生年月日などを確認することが、卵子や精子の取り違えを防止するためには必須のポイントです。
医療安全対策が徹底され、経験豊富な専門家が在籍する病院であれば、安心して治療を受けることができるでしょう。
男性不妊の診療ができるか
世界保健機構(WHO)が実施した調査によると、不妊の原因の41%は女性側、24%は男性側、24%は男女双方、11%が原因不明とされており、不妊の原因の半分以上が男性側にあることが示されています。
さらに、男性不妊の原因は多種多様で、自覚症状がないことが多いため、精密検査で初めてわかることが多いといいます。
しかし、泌尿器科と婦人科が連携できる男性不妊の専門医はまだ少なく、不妊治療専門クリニックであっても、男性不妊に対応できる所は多くありません。
もし不妊の原因がわからない場合、初めて不妊外来にかかる場合は、男性不妊治療も行なえる、あるいは男性不妊の治療を行える施設と連携しているクリニックを選んでおくと安心です。
カウンセリグルームがあるか
不妊治療は、身体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きいため、カウンセリングルームがあるクリニックを選ぶことは、患者にとって大きなメリットとなります。
カウンセリングルームがある不妊治療専門クリニックなら、身体的な検査や治療に加えて、精神的なケアも受けることができるのです。
治療実績を公開しているか
治療実績を病院選びの参考にしている人も多いと思われますが、治療実績はクリニックによって異なる算出方法があるため、注意が必要です。
治療実績を確認する場合、出産に至った人数や妊娠に至った人数など、どのような基準で算出しているかを確認することが重要です。
さらに初診時の年齢に制限を設けているクリニックもあり、制限のあるクリニックは制限のないクリニックに比べて成績が良く見えることがあります。
体外受精を多く行っているクリニックは、その豊富な経験に基づいて、個々のケースに合わせた柔軟な対応が期待できるといえますが、体外受精以外の不妊治療に長けたクリニックもありますので、治療実績は1つの目安にとどめましょう。
セミナー(勉強会)を開催しているか
セミナーは、妊娠を望む人たちが、治療について正しい知識を得ることができる場であり、不妊治療に対する不安や疑問を解消することができます。
さらに、実際にクリニックに足を運んでみることで、そのクリニックの雰囲気や医師の治療方針を知ることもできます。
また、オンラインセミナーを行っているクリニックなら、対面セミナーにハードルの高さを感じる人でも参加することができます。
培養室の設備や管理は適切か
培養室は、高度生殖医療において最も重要な施設の一つであり、妊娠に至るまでの過程で大きな役割を果たします。そのため、適切な設備や管理が重要です。
培養室には最新鋭の設備が必要であり、例えば精度の高い温度管理や空気清浄装置などがあり、エアシャワーカーテンなどの対策が取られているクリニックは信頼できるといえます。
クリニックのホームページやセミナーで、培養室の設備や管理体制について詳細を知ることができます。
適切に設備や管理体制を整えているクリニックであれば、卵子や精子を安心して預けることができるでしょう。
相性の良い医師がいるか
不妊治療においては、治療に関わる医師との相性が非常に重要なポイントとなります。
治療には患者の身体的な問題だけでなく、ストレスや不安など心理的な負担も大きく影響してきますので、治療にあたっては自分に合った医師を選ぶことが必要です。
クリニックには複数の医師が在籍している場合もあるため、まずはそのクリニックの医師陣がどのようなスタンスで治療に取り組んでいるかを確認しておきましょう。
実際に受診している患者の口コミを調べることで、治療に対する医師の姿勢や対応力、患者への配慮などがわかる場合もあります。
また、可能であれば、毎回接することとなる受付のスタッフや、看護師の雰囲気も確かめておきたいところです。
さらに、男性にはデリケートな相談がしづらいという場合は、女性医師がいるかどうかも確認しておきましょう。
ネット上の口コミを丸呑みにしてはいけないと思いますが、医療情報サイトの評判を確かめたり実際に通っている人の意見を聞いたり、色々な角度から情報を集めてみるとよいでしょう。
費用を明確に説明してくれるか
保険適用によって経済的負担は軽減されましたが、それでも不妊治療には膨大な費用がかかることがあります。
初回相談から費用の説明を丁寧に行い、不明点があればいつでも質問に答えてくれるクリニックを選び、納得したうえで治療にのぞみましょう。
また、治療中に予想外の費用がかかる場合もあるため、その可能性についても事前に説明してくれるクリニックを選ぶことが望ましいです。
不育症に対応可能か
不育症とは、2回以上の流産や死産を繰り返すことで赤ちゃんを授かることができない状態を指します。
不育症の原因は様々で、不育症に対応可能なクリニックでは、まず不育症の原因を探るための検査を行い、それに基づいた適切な治療を提供します。
不育症の可能性がある場合は、そういった点もチェックが必要です。
漢方薬の扱いがあるか
不妊治療において、漢方薬を取り入れた治療を提供しているクリニックもあります。
漢方薬は、体質や生活環境によって様々な症状が現れるという考え方に基づいており、体の内側からバランスを整える効果が期待されます。
漢方薬を取り入れた治療を希望する場合は、取り扱いがあるかどうかを確認し、専門の医師に相談して適切な治療法を選択することが重要です。
子連れで受診できるか
第二子の不妊治療を希望する人であれば子連れで受診が可能か、診察時間に決まりはあるかなども調べておくとよいでしょう。
まとめ
不妊治療を受ける際には、不妊治療専門クリニックを選ぶことが望ましいです。
インターネット上での情報収集を終えたら、実際に医師や看護師と話し、クリニックの雰囲気やスタッフの対応などを確認し、信頼できるかどうかを判断しましょう。
また、メリットに感じる項目は人それぞれ。ご自身にとってどの項目が優先順位が高いのかを考えてみると良いでしょう。
「三軒茶屋ウィメンズクリニック」では、お一人おひとりの患者様とご家族のために、プライバシーを考慮した誠実な診療を行っております。
正確な検査と安全・確実な培養を行うために最新の機器を導入し、患者様のライフパートナーとして、よりよい治療方法をオーダーメイドにてご提供しております。
日本産婦人科学会に認定を受けた生殖補助医療実施機関であり、また、不妊治療助成金指定医療機関ですので、助成金・所轄申請をはじめとする手続き等の支援も行います。
妊活セミナーや体外受精説明会を定期的に行っておりますので、不妊治療のクリニック選びでお悩みの方は、ぜひ、三軒茶屋ウィメンズクリニックへご相談ください。
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