妊活の頻度はどれくらいがベスト?大切なのは回数よりもタイミング
妊活を始めたけど、「妊活のために行う性行為の頻度がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
頻度が高いほど妊娠しやすいのはイメージできても、毎日の性行為は体や心の疲れから難しいという方もいます。また、スキンシップではなく妊活のための行為となると、プレッシャーがかかって精神的な負担が増えるケースも少なくありません。
妊活は頻度も大切ですが、それ以上にタイミングも重要です。どれだけ回数を増やしても、妊娠しにくい時期だと確率は低くなります。しかし、頻度が少なくてもタイミングが合えば確率は高まるでしょう。
この記事では、妊活の頻度や妊娠の関係、タイミングの重要性などを紹介します。
\参加費無料 対面/オンラインセミナーはこちら/
妊活の頻度と妊娠確率の関係
排卵日を含め、それよりも前の6日間における性交回数と妊娠率は下記の通りです。
- 1回:約25%
- 2回:約30%
- 3回:約35%
- 4回:約35%
- 5回:約35%
- 6回:約35%
1週間で1回だと妊娠確率は25%ですが、2回になると30%、3回になると35%のように、回数が増えると妊娠確率も上がっているのが分かります。ただし、妊娠確率が上がっているのは週に3回までで、それ以上については妊娠確率に大きな差はありません。
妊娠確率を高めるためには、週に3~4回以上の性行為を持つことが推奨されます。また、性行為と妊娠確率の関係は人工授精や体外受精においても同様で、頻度が高いほど妊娠確率も高まります。
その理由は、性行為で精子が子宮や卵管に触れることによって着床環境が整うためです。また、「毎日性行為をすると精子の数が減るのでは」と疑問に感じるかもしれませんが、毎日性行為をしても精子の数に変化はありません。
妊活は頻度よりもタイミングが重要!
妊活は、頻度を増やしてもタイミングが悪いと妊娠確率は下がります。ここでは、妊活でタイミングが重要な理由や妊娠しやすい時期を解説していきます。
妊娠しやすいタイミングは排卵日2日前
一般的に妊娠確率が高くなるのは排卵日の2日前といわれており、排卵後から月経が来るまでの妊娠確率は大幅に下がります。
排卵とは卵巣から卵子が飛び出て受精を待つことで、このタイミングで子宮内に精子があれば飛び出た卵子と受精する可能性が上がります。
排卵後の卵子の寿命は約1日となるため、排卵してから日が経過すると妊娠確率が下がります。また、精子の寿命は2日~3日であり、排卵2日前の性行為で妊娠しやすくなります。
タイミングを狙って妊活すると妊娠確率が上がる
女性には妊娠しやすい時期とそうでない時期があるため、頻度よりもタイミングを合わせることが重要です。
最も妊娠しやすいタイミングは排卵日2日前ですが、精子や卵子の寿命から排卵4日前~排卵1日後も妊娠しやすいです。
この期間に性行為の頻度を上げることで、妊娠確率を上げられます。特に性行為が活発ではないカップルについては、妊娠しやすいタイミングに絞ることがポイントです。
排卵日を調べる方法
排卵日は、毎朝同じ時間に基礎体温を測ることで予測ができます。
なぜなら、女性の基礎体温は月経終了後から排卵日までの低温期と、排卵日から月経までの高温期に分かれるためです。低温期から高温期に移行するタイミングが排卵であるため、基礎体温を測っていれば月経の周期と照らし合わせて排卵日の予測ができます。
月経周期が安定していないと排卵日の予測が難しくなるため、基礎体温から排卵日を調べる場合は、月経が安定した周期で来ていることもポイントです。
また、排卵前後を狙って性行為することをタイミング法と言い、不妊治療の1つとして確立されています。
タイミング法の注意点
タイミング法の注意点は、低温期や高温期が明確ではなく排卵日の予想ができないケースがあることです。また、月経周期が安定していないと排卵日の予測も難しくなります。
自分で排卵日の予測ができない場合は、医療機関で調べることもできます。検査内容としては、ホルモン分泌検査や超音波検査、頸管粘液の確認などです。
不妊専門クリニックをはじめ、婦人科やレディースクリニックなどでも受診ができます。
妊活の頻度で注意すること
妊活では性行為の頻度やタイミングが重要ですが、一方で注意点もあります。ここでは、妊活の頻度で注意することを2つ紹介します。
禁欲は精子の質を下げる
妊娠しやすいタイミングに合わせて性行為する場合、禁欲期間が長くなると精子の質を下げるため注意が必要です。
実際、4日間以上の禁欲をすると精子のDNAの損傷率は上がり、運動率は低下するといわれています。定期的に射精をした方が精子もリフレッシュして質が高まるため、妊活中は過度な禁欲は控えましょう。
タイミングED(排卵日ED)になる
妊活で性行為の頻度にこだわりすぎてしまうと、男性側がタイミングED(排卵日ED)になるケースがあります。
妊活でタイミングEDになる原因は、指定された日に性行為をすることに対して、義務感やプレッシャーを感じてストレスが増大するためです。
タイミングEDを防ぐためには興奮状態ではなくリラックスした状態が必要となるため、タイミング法で妊活をする場合は、プレッシャーをかけないように注意する必要もあります。
タイミングEDを防ぐためには、妊娠しやすいタイミング以外にも定期的に性行為を行うことが対処法の1つです。
普段の流れで、妊娠しやすいタイミングにも自然な形で性行為をするのが理想の形といえます。排卵日の性行為がプレッシャーにならないようにしましょう。
\参加費無料 対面/オンラインセミナーはこちら/
妊活の頻度やタイミング以外で妊娠率を上げるポイント
性行為の頻度やタイミングを改善しても妊娠しない場合は生活習慣の見直しが必要です。ここでは、妊娠率を上げるポイントを解説します。
食生活の改善
食事そのものに妊娠率を上げる効果はありませんが、食生活の改善によってホルモンバランスの乱れや生活習慣病の予防が改善されると、妊娠につながる可能性があります。
食生活を改善するポイントは1日3食、栄養バランスが取れた食事をとることです。もちろん、無理に食事を作る必要はなく、負担に感じるときは外食やスーパーの総菜に頼るのもよいでしょう。
極端な体型も妊娠率を下げる原因となるため、太りすぎの場合は間食を控え、痩せすぎの場合は食事を抜かないように心がけることも大切です。
適度な運動と睡眠
適度な運動や質の良い睡眠もホルモンバランスや体調の乱れ対策に重要で、体調を整えることによって妊娠に向けた体作りができます。
運動については、ジョギングや水中ウォーキング、ヨガのように体の負担が少ない有酸素運動がおすすめです。
睡眠については最低でも1日6時間以上は寝るようにし、入眠を促すためにも就寝前にカフェインを控え、スマホやパソコンなどの明るい画面を見ないようにしましょう。
ストレスを溜めない
妊活にストレスは厳禁で、ホルモンバランスの乱れから不妊につながる可能性があります。
妊活が長くなってくると妊娠しない焦りがストレスにつながり、月経の周期が乱れてさらにストレスが溜まるという悪循環に陥るケースも多いです。また、妊活に対するパートナーとの気持ちの不一致からストレスが増大する場合もあります。
ストレス解消方法として、下記のような方法があります。
- 適度に運動をする
- 人と積極的にコミュニケーションを取る
- 美味しい食事やエステなど自分にお金を使う
- 趣味に時間を費やす
ストレスは知らない間に蓄積することも多いため、心身に異変を感じる場合は医療機関に相談することをおすすめします。
体を冷やさない
妊活中は体を冷やさないことが大切と言われていますが、これは体が冷えることによって卵巣機能の低下や着床しにくくなるためです。女性器官は冷えやすいため、体を温める温活が重要です。
具体的な温活方法としては、発酵食品や根菜類、温かい飲み物などを積極的にとり、夏野菜やコーヒーなど体が冷えやすい食材や飲み物は控えましょう。また、運動することも温活には有効で、血流を促すことによって体温の上昇が期待できます。
他にも、38°C〜40℃ほどの温かいお湯に15分以上浸かることや、カイロやインナーなどの温活グッズを積極的に活用することも冷え対策として有効です。
まとめ
この記事では、妊活に必要な性行為の頻度やタイミング、妊娠確率を高める方法などを詳しく解説しました。
妊活は積極的な性行為が必要ですが、タイミングを狙いすぎるとプレッシャーやストレスが増大してタイミングED(排卵日ED)になるケースもあるため注意しましょう。
また、性行為の頻度やタイミングだけでなく、妊娠しやすい体つくりも妊活においては重要です。生活習慣の乱れは妊活に大敵なので、食生活や運動、睡眠を見直し、ストレスを溜めないように注意しましょう。
妊活に対して不安があるという方は、「三軒茶屋ウィメンズクリニック」の妊活セミナーを利用しましょう。専門家による正しいレクチャーが受けられるため、カップルで妊活や妊娠の知識を深めたい場合にもおすすめです。
妊活の頻度やタイミングについて分からないことも気軽に質問コーナーで相談できるため、ぜひ三軒茶屋ウィメンズクリニックにご相談ください。
最近の投稿
最近のコメント
アーカイブ
カテゴリー
- カテゴリーなし