三軒茶屋ウィメンズクリニックは田園都市線世田谷区三軒茶屋にある不妊治療・体外受精(IVF)レディ—スクリニック| 排卵誘発剤

ナースコラム コウノトリの質問箱

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排卵誘発剤
(2018.6月)
一人目は自然妊娠でなんの苦労もなくできたのに、いざ二人目と思いきや、1年たってもなかなか妊娠せず、ついに不妊治療を始めることになりました。タイミングでなかなか結果が出ず、次の周期は排卵誘発剤を使うと言われ、説明を受けました。けれど、双子や三つ子のリスクがあると聞き、とても不安です。すでに一人いますから、3人や4人になっては困ります。排卵誘発剤ってどうなのですか? 
(世田谷区 E紀 アラフォー)
排卵誘発剤を使う場合は、①排卵していない場合 ②数回のタイミング法で妊娠せず、治療をステップアップする場合 ③体外受精のために採卵する場合 が考えられます。
E紀さまの場合は、②の適応と思われますが、排卵誘発剤にはいくつか種類があります。
(詳しくはHP参照)
内服薬も注射薬も、どちらも複数個の卵胞を育てる作用がありますので、確かに自然妊娠よりも多胎のリスクは高くなります。妊娠には、排卵することが必須ですので、排卵のタイミングを逃さず、妊娠への確立を上げるために、排卵誘発剤の力を借りるという考え方です。また、排卵に関わる女性ホルモンや卵巣機能は、年齢の影響を受けることは間違いなく、二人目を目指す場合、お一人目をご妊娠された状態と全く同じではないかもしれません。
双子に関しては、日本では、自然妊娠で、0.6、0.7%の割合ですが、海外ではその倍くらいで、約80組に一組だそうです。最近、日本も徐々に海外に追いついてきて、90組に一組(全ての妊娠に対して)と言われています。双子の確立は、内服の排卵誘発剤を使うと、5%以内、注射の場合、約20%と言われています。排卵誘発剤の効果があり過ぎて多くの卵胞が発育してしまい、多胎の確立が非常に高い場合は、医師の判断で排卵誘発を中止することもあります。

【注釈】
 自然妊娠において、一卵性双胎の確立は約0.3~0.4%と追われており、二卵性双胎になる確率は約1%と言われています。ところが、10年ほど前の統計では、体外受精・顕微授精による妊娠において、双胎の確率が20%を超えていました。それは当時、妊娠率を上げるために2個以上の受精卵を子宮に移植する方法が広く行われており、移植した受精卵が全て着床するケースが多くあったからです。そこで、2008年に、日本産婦人科医学会により、“体外受精、顕微授精で移植する受精卵の数は原則1個まで”と決められました。ですので、今では、二卵性双胎の確立が4%にまで減っているのです。