排卵誘発剤 その3

内服の排卵誘発剤を使って3周期めですが、子宮内膜が7ミリ以上にならないのと、排卵までに2週間以上かかってしまうため、医師から注射による排卵誘発を勧められました。注射って痛いですよね。通院回数も増えるでしょうし、自己注射もあると聞きましたが、どんなものでしょうか?
(H美 20代)
排卵誘発剤の注射薬もいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。(詳しくはHP参照)混乱してしまうので、自己注射に関しては、次のテーマとします。
 確かに、お注射ですから、痛くないとは言えません。排卵誘発の注射は、筋肉注射と、予防注射のように、もまない皮下注射があります。内服薬と決定的に違うのは、どの注射薬も、もともと卵巣から出ているホルモンに近いものだということです。ただ、薬の作り方が、精製したり、合成したり、遺伝子組み換え技術で作ったりの違いがあります。ですので、内服薬のように、子宮内膜が薄くなる副作用は無いのですが、どの注射も、多かれ少なかれ、『痛み』が伴うことは否めません。
 当院では、2種類の薬を採用しており、連日注射に通う場合と、1日置きに注射する場合とあります。排卵に時間がかかったり、無排卵の周期があったりと、排卵まで比較的苦労する場合は、薬の量を増やしたり、薬の種類を変えたり、患者さまに合わせて注射薬を選びます。また、前回もお話したとおり、同じ人でも周期によって薬の反応が違います。そこで、大凡、2,3回注射が済んだところで一度卵胞計測を行い、卵胞が一度に沢山育っていないかチェックをします。こうして未然に多胎妊娠のリスクを防ぎ、かつ、むやみに注射の回数が増えないように調整しています。ですから、初めて注射で排卵誘発する場合は、医師の指示通りに受診するよう心掛けることをお勧めします。

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