不妊治療の不安や疑問など、実際にご質問いただいた事例を
Q&Aにしてご紹介いたします。
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ART その1
(2018.12月)
- 自分たちで妊活していましたが、結果が出ず、思い切って通院を始めました。
結果、自分の排卵がうまくいっていないことや、夫の精子の数が正常範囲のぎりぎりであったことがわかりました。
人工受精や体外受精について教えてください。
(K代 30代後半) - 『人工受精』とは、精液から精子以外のものを取り除き、子宮内に精子だけを注入することです。『体外授精』とは、その文字のとおり、からだの外で卵子と精子を授精させ、受精卵を子宮へ戻す一連の治療を総称して体外受精(IVF-ET、もしくはART)と言います。文字は似ていますが、全く異なる治療ですし、かかる費用も全く違ってきます。
体外受精は、『採卵』と言って卵子を身体の外へ取り出す必要があります。卵子は、排卵前の卵胞の中に一つずつ入っていて、卵胞は卵胞液で満たされています。エコーで子宮や卵巣を確認しながら、細くて長い針で膣から腹腔内の卵胞を穿刺して、卵胞液を吸い出します。約2、3㏄の卵胞液の中から卵子を見つけ出すのです。
取り出した卵子は、小さいお皿の上で卵管と同じ状態を作り、元気な精子と合わせます。これを『媒精』と言って、卵子一つに対し、丁寧に媒性を行います。
媒精後、約24時間以上経過すると受精したかがわかります。受精卵は、細胞分裂を始めて胚となり、胚は、体内(卵管の中)と同じ状態の中で3日から5日間育てます。
子宮の内膜が厚くなって着床の準備が整い、胚が十分育ったところで、『胚移植』と言って子宮へ戻します。この一連の治療を体外受精と言います。●当クリニック「不妊治療説明会」資料より
監修

- 不妊症看護認定看護師
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子どもを欲しいと願う女性やカップルのパワーに魅せられて、助産師から不妊症看護認定看護師の資格を取得しました。長年の経験を生かし、患者さまの検査やサポートと、お悩みやご相談にも対応したいと考えております。よろしくお願いいたします
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