ART その2-②

先月体外受精の説明会に参加し、今度生理が来たら、体外受精をするつもりです。
どのようなスケジュールになるのでしょうか?受診の回数は増えるのでしょうか?
前回の続き(ART その2-②)
卵子を身体の外に取り出す『採卵』と、受精卵を子宮に戻す『胚移植』という二つの治療を合わせて体外受精と言います。
 まず、採卵ですが、当院では月経3日目以内に受診し、性ホルモンの採血結果をもとに、採卵のスケジュールが始まります。つまり、排卵誘発です。

 胚移植には、新鮮胚移植と凍結胚移植と2種類あります。
 新鮮胚移植とは、採卵した周期、つまり、採卵後の3日目もしくは5日目に胚移植することです。凍結胚移植は、文字通り、凍結していた胚を溶かして子宮に戻すことです。実は凍結胚移植の妊娠率は、新鮮胚移植よりも約10% 高くなります。
 理由の一つとして考えられるのは、採卵の周期は自然排卵ではないため、黄体ホルモンが足りず、子宮内膜が厚くなりにくいことです。子宮内膜が薄いまま胚移植をすると、着床の可能性も低くなってしまいます。
そこで、当院では、凍結胚移植をお勧めしています。
 凍結胚移植は、まず、月経中から毎日、内服薬や貼り薬を使って約3週間以上、黄体ホルモンを維持します。胚移植予定日が近づいたら、さらに黄体ホルモンを補充して、子宮内膜を厚くします。凍結胚移植までに受診するのは、経膣超音波で子宮内膜の厚さを2回チェックするのと、月経開始時にホルモン検査があるので、全部で3回となります。

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