不妊治療と飲酒
- 不妊治療を始めて約半年です。今は人工授精に向けて、排卵誘発剤を使っています。
職場に治療のことは伏せていますが、忘年会、親族の集まり等、飲酒の機会があります。
不妊治療中は禁酒禁煙ですよね。どうしたら良いでしょう。
(L香 30代後半) - 体外受精でできた受精卵をいくつか凍結することができ、今度はそれを戻すため、胚移植の周期にはいりました。黄体ホルモン補充を続けていますが、職場の忘年会、親族との忘年会など、飲酒の機会が増えます。不妊治療をしていることは、職場は勿論、両親にも告げていません。移植前なら、乾杯程度の飲酒はかまわないのでしょうか。
(M美 40台前半) - この時期、飲酒の機会が増えますよね。アルコールが苦手な女性ならともかく、現場でも時折質問があります。
結論から言うと、Q1のように、まだ人工授精前や、Q2のように胚移植前の飲酒に制限はありません。一番困るのは、泥酔とかで、思わぬ怪我や二日酔いで予約日に受診できなくなってしまうことです。実は男性も同じで、精液がどうしても必要な時に、体調不良で採精できなくなってしまうと、とても残念な結果になってしまいます。
治療に差し支えない範囲の飲酒、例えば、乾杯程度とか、食前酒とか、翌日に支障がない程度の飲酒は問題ないと考えます。
では、人工授精やタイミングをとったあとの飲酒はどうなのでしょうか?
実はこれも、特に制限はないのです。なぜなら、自然妊娠の場合、大多数の女性が妊娠の自覚症状のない時期ですから、禁酒の必要性も感じていないはずです。ただ、人工授精や胚移植とか、明確に妊娠に向かっているならば、禁酒を意識するべきではないでしょうか。
女性は、健康な赤ちゃんを産むため、妊娠に気づけば禁酒、禁煙を始めるでしょう。子どもが生まれた家庭では、禁煙を意識するでしょう。そう考えれば、不妊治療中の飲酒に対して、ご夫婦で意思統一しておくことは、将来父親や母親になる前の一つの準備と言えます。ぜひお二人で話あっておきましょう。
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