排卵誘発方法

院長の保坂ですメガネ

 

体外受精において、採卵の効率を上げるため、様々な変化を遂げてきました。

最初は自然周期で採卵が行われてきましたが、クロミフェンやHMG製剤などの排卵誘発剤の使用により、より多くの卵を回収することでの妊娠率は向上してきました。

 

その後、採卵のキャンセルを防止するため、GnRHアゴニスト(点鼻薬)とゴナドトロビン製剤(注射)を使用した方法が出てきました。

これがLong法やShort法です。

区分けとしては、卵巣の反応の良いケースにはLong法、卵巣機能の低下したケースにはShort法を選択します。

両方とも注射は連日使用し、しかも1回の注射の量も多くなります。

それゆえにLong法ではゴナドトロビン製剤の使用量が多くなり、多嚢胞性卵巣や若年のケースには卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクに注意しなければなりません。

 

現在では、この方法を行うケースは少なくなってきていますが、必要な時には卵巣の反応に注意して行います。

当院でもこの方法は、1割くらいですが、他の方法と同様に卵胞計測とホルモン値をモニターしながら、慎重に採卵を目指しております。

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