排卵誘発
こんにちは、培養室です。
今日は体外受精のときに行う排卵誘発についてのお話をしたいと思います。
まず、誘発をしない場合、通常左右の卵巣のどちらかから1個の卵子が排卵されます。
卵子は、卵巣の中の原子卵胞からその周期に育つものが選別されて、最終的に1個のみが排卵されるのですが、その1個がベストな状態のものなのかどうかはわかりません。
中には染色体に異常があるものであったり、空の卵胞という場合もあります。
そうなると、採卵をしても移植することができないケースが増えてしまうため、体外受精を行うときには、排卵誘発をして複数の卵子を育てます。
排卵誘発は、移植まで持っていくチャンスを増やすだけでなく、複数の卵子の中からよりよい状態のものを選別することで、妊娠率をあげることもできるのです。
だからといって、採る卵子の数が多ければ多いほどいいのかというとそういうわけではなく、採卵数が多いと、卵巣が腫れてしまったり、血液の水分量が減って濃縮し、血栓症を引き起こすなど、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になるリスクが高まるおそれがあります。
そこで、誘発方法は、年齢やAMH値、ホルモン値、治療歴などを参考に選択していきます
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