妊活でピルをやめるベストなタイミングは?注意点も解説!

妊活 ピル

低用量ピル(以下、ピル)は、避妊だけでなく、生理不順の改善や経血量・生理痛の軽減、PMSの緩和など、さまざまな効果をもたらします。しかし、妊活を考え始めた方の中には、ピルをいつやめれば良いのか、ピルが妊活に影響しないのか不安に思っている方もいるでしょう。

本記事では、妊活のためにピルをやめる最適なタイミングや注意点、妊娠に向けての準備などについて詳しく解説します。現在ピルを服用している方や、妊活を検討し始めた方は、ぜひ最後までお読みください。

妊活の基礎知識や始めるタイミングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

妊活を始めるタイミングはいつ?妊娠の仕組みから妊活の流れを解説

妊活とは?始めるタイミングや具体的な方法を解説

妊活のためにピルをやめる適切なタイミングは?

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ピルをやめる理由は人によってさまざまですが、妊活もその理由の一つです。ただし、ピルをいつやめるのが良いのか、やめてからどれくらいで妊娠する可能性があるのか気になっている方もいるでしょう。

ここでは、以下について詳しく説明します。

  • 妊活に向けてピルをやめるタイミング 
  • ピルをやめてからどれくらいで妊娠できる?

ピルをやめる適切なタイミングや、妊娠できるタイミングの目安を知り、安心して妊活をスタートさせましょう。

妊活に向けてピルをやめるタイミング

妊活に向けてピルをやめるなら、1シートを飲み終わったタイミングがおすすめです。1シート飲み終わったタイミングで服用をやめれば、月経周期が乱れにくく、妊活をスムーズに進められるでしょう。

一般的に、ピルをやめると3ヵ月以内に生理がくるとされています。しかし、月経周期がすぐに安定するとは限らず、やめてからしばらくは生理周期が不安定になることも。

ピルをやめてもすぐに妊娠できるとは限らないため、妊活を始める3~4ヵ月ほど前にピルをやめ、生理周期を整えながら妊活に備えると良いでしょう。

ピルをやめてからどれくらいで妊娠できる?

ピルをやめてすぐに妊娠できる方もいれば、正常な月経周期に戻ってからでないと妊娠が難しい方もいます。そのため、ピルをやめてから妊娠できるまでの期間は、人によって異なるといえるでしょう。

ピルの服用をやめると、3ヵ月以内に生理がおこり、排卵も再開されるのが一般的です。ただし、この時期は月経周期が安定していないため、妊娠に適したタイミングを見極めるのが難しい場合があります。妊娠の可能性を高めるには、生理周期が落ち着いてから妊活を始めるのがよいでしょう。

3ヵ月以内に生理が来ない場合は、排卵障害や子宮内膜症などの病気の可能性もあるため、必ず産婦人科を受診してください。

ピルをやめて妊活を始める際の注意点

妊活 ピル

ピルをやめて妊活を始める場合、いくつかの注意点があります。

  • 生理が不規則になる可能性がある
  • ホルモンバランスが服用前に戻る可能性がある
  • ピルをやめる際は必ず医師に相談する

ピルをやめる際は、これらを理解しておくと安心して妊活に向けての準備を進められるでしょう。それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。

生理が不規則になる可能性がある

ピルの服用をやめると、生理が不規則になる可能性があるため注意が必要です。特に、生理不順を改善するためにピルを服用しており、生理不順が根本的に改善されていない場合、服用前の状態に戻ってしまうことがあります。

ピルを中止して1回目の出血は、服用中の休薬期間と同じタイミングで起こりますが、2回目以降の出血は周期が乱れる可能性があるため注意してください。

生理周期が乱れると、排卵のタイミングも不規則になり、妊娠に適した時期がわかりにくくなります。予定日から2週間以上経っても生理がこない場合は、医師に相談しましょう。

ホルモンバランスが服用前に戻る可能性がある

ピルの服用をやめると、ホルモンバランスが服用前に戻り、月経前や月経中の不快な症状が起こりやすくなるため注意が必要です。

ピルには、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンが含まれています。ピルの服用中は女性ホルモンのバランスが整ってますが、服用をやめると徐々に元の状態に戻り、以下のような症状が表れやすくなります。

  • 生理痛
  • 月経量
  • ニキビ
  • 肌荒れ
  • PMS/PMDD

特に、ピルの服用によってこれらの症状が軽減、改善されていた方は、ピルをやめることで症状が再発する可能性があるため注意しましょう。あまりに症状がひどい場合は、無理せず医師に相談してください。

ピルをやめる際は必ず医師に相談する

ピルをやめる際は自己判断で行わず、必ず担当の医師に相談しましょう。

ピルをやめたり、再開したりを繰り返すと身体に負担がかかり、血栓症のリスクが高まるとされています。そのため、ピルをやめる場合は必ず事前に相談し、医師の指示に従って行うようにしてください。

また、妊活のためにピルをやめる場合は、その旨をあわせて伝えると良いでしょう。妊活の進め方や将来の妊娠・出産に向けたアドバイスなどが受けられるため、安心して妊活をスタートできます。

ピルをやめたあと妊活に向けて準備したいこと

妊活 ピル

ピルをやめたあとは、妊活に向けて以下のような準備を行うのがおすすめです。

  • 基礎体温を測る
  • 規則正しい生活を心がける
  • ブライダルチェックを受ける

これらの準備を行うことで、より効果的に妊活を進められるでしょう。各項目について、以下で詳しく解説します。

基礎体温を測る

基礎体温を測ることは、妊活において非常に大切です。基礎体温とは朝起きてすぐの体温を指し、毎日決まった時間に測定して記録することで、排卵日や生理周期を把握できます。

排卵日がわかれば、妊娠しやすいタイミングを特定することが可能です。排卵日の2、3日前~当日が妊娠しやすい時期とされているため、そこに合わせて妊活のタイミングを調整すると良いでしょう。

また、ピルをやめたあとは生理周期が不安定になる場合がありますが、基礎体温の変化を参考にすれば、排卵日や生理予定日の予測がしやすくなります。妊活を効果的に進めるためにも、ピルをやめたあとは積極的に基礎体温の記録を行うように心がけましょう。

基礎体温についてはこちらの記事でも詳しく解説しているため、あわせてご確認ください。

妊活を成功に導く!基礎体温の重要性と活用テクニック

規則正しい生活を心がける

規則正しい生活を送ることも、妊活にとって大切です。以下のポイントを意識して生活習慣を整え、妊娠に備えましょう。

  • 禁煙・禁酒をする
  • バランスの良い食事をする
  • 適度に運動をする
  • 十分な睡眠をとる

妊活中には避けた方が良い食べ物・飲み物があります。例えば、生魚や加工肉、カフェインは赤ちゃんに影響する可能性があるため、摂取を控えるのが良いでしょう。

一方、葉酸やビタミン、ミネラルは妊娠時に必要とされる栄養素のため、積極的に摂取するのをおすすめします。

また、適度な運動も妊活には効果的です。適度に運動すると、基礎代謝が上がったり、ストレス発散になったりして、妊娠しやすい環境を整えられます。ウォーキングやヨガは、比較的安全な運動のため、妊娠前から取り入れると良いでしょう。

妊活中の食事や運動については、以下の記事でも詳しく解説しているため、あわせてチェックしてみてください。

妊活の基盤を食べ物で整えよう!必須の栄養素5選を紹介

妊活で運動するメリット・デメリットは?おすすめの運動法と注意点

ブライダルチェックを受ける

妊活を始める前に、ブライダルチェックを受けるのもおすすめです。ブライダルチェックとは、妊娠や出産に関するさまざまな検査を行うもので、将来生まれてくる赤ちゃんに影響する病気がないかなどを検査します。

ブライダルチェックはパートナーと一緒に受けるのがおすすめです。二人の身体の状態を調べることで、将来の妊娠に備えて適切な対策を立てられるでしょう。

妊活の基礎知識や、妊活を始める前の準備については、以下の記事でも詳しく解説しているため、合わせてご確認ください。

妊活を始める前の準備と男女別の妊活でしておきたいこと

妊活でまずやることとは?妊活の始め方と気をつけるべきこと

よくある質問

妊活 ピル

妊活やピルに関してよくある質問をまとめました。

ピルを飲んでいると妊娠しづらい?

「ピルを服用していると、将来妊娠しづらくなるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、それは誤りです。

ピルには卵巣の働きを休ませ、排卵を一時的に止める作用があるため、ピルの服用中は避妊効果が期待できます。しかし、ピルの服用をやめれば、ほとんどの場合は3ヵ月以内に排卵が再開されるため、服用前と服用後で妊娠する確率は変わりません

ピルは妊活に効果的?

ピルを飲むと排卵が抑制され、卵巣の働きを休めることができます。そのため、ピルを飲むことで妊活に向けた体づくりができるともいわれています。

ピルは長期間服用していても飲むのをやめれば速やかに通常の状態に戻るため、妊娠しにくくなるといったこともありません。

ピルにはどんな種類がある?

ピルは、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンが配合された薬です。ピルはホルモンの含有量によって「超低用量ピル」「低用量ピル」「中用量ピル」「アフターピル」の4種類にわけられます。

ピルの種類使用目的ホルモン(エストロゲン)の含有量使用方法
超低用量ピル月経困難症や子宮内膜症の治療超低用量1日1錠を決まった時間に服用する
低用量ピル避妊・生理不順の改善・PMSの緩和・月経量の軽減など低用量1日1錠を決まった時間に服用する
中用量ピル月経移動中用量生理をずらしたい日から逆算して数日間服用する
アフターピル緊急避妊なし (プロゲステロンを主成分とする)妊娠の可能性がある性交渉の後72時間以内に服用する

ピルというと「低用量ピル」を指すのが一般的です。また、ピルの種類によって期待できる効果や使用方法が異なります。

まとめ

本記事では、妊活のためにピルをやめる最適なタイミングや注意点、妊娠に向けての準備などについて詳しく解説しました。

ピルの服用をやめると、個人差はあるものの、3ヵ月以内に生理や排卵が起こります。妊娠確率を上げるためには、生理周期が安定していることが大切です。生理周期が安定するまでに時間がかかる場合もあるため、妊活を始める際は、少なくとも妊活を始める3~4ヵ月前までにピルをやめると良いでしょう。

また、ピルの服用を何度もやめたり再開したりすると、身体に負担がかかったり、血栓症のリスクが高まったりする可能性があります。そのため、ピルの服用をやめる際は、必ず医師に相談するようにしてください。

三軒茶屋ウィメンズクリニック」では、定期的な妊活セミナーを開催しています。

妊活の基礎知識や具体的な進め方はもちろん、妊活を行ううえでの不安や疑問も気軽に相談できるため、お気軽にお問い合わせください。

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